財務分析

AbemaTV大赤字でピンチって本当!?サイバーエージェントの財務分析

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ここ数年で、スマホ普及が広まりyoutubeやHuluなどといった動画配信サービスが広まっています。

 

その中でも、サイバーエージェントの配信するAbemaTVは、常に注目される企画などが動画配信されるなどとして、一躍大人気のサービスとなっています。

 

 

しかし、ネット上などではAbemaTVは大赤字でピンチなのではないか!?という噂がたっているようです。

 

 

今回は、サイバーエージェントの財務諸表をみるのと、財務分析をすることによって本当にピンチと言えるのかについて確かめていきたいと思います。

 

サイバーエージェントの企業情報

人材派遣会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア)社員だった藤田晋が、宇野康秀の支援を受けて日高裕介と1998年3月に創業。その関係で会社設立時はインテリジェンス(現:パーソルキャリア)社内に間借りでオフィスを構えていた。

1998年7月、バリュークリックの売れ行きが好調なことからクリック保証型バナー広告「サイバークリック」のサービスをオン・ザ・エッヂとの協業で開始し、インターネット広告事業に進出。広告事業単体で売上高2081億円(2017年9月期)のインターネット広告国内最大手である。

メディア事業として、著名人ブログの「アメーバブログ」やコミュニティサービスの「アメーバピグ」、動画配信サービス「FRESH!」、インターネットテレビ局「AbemaTV」など時代の変化に対応したソーシャルメディアサービスを提供している。

2009年5月からゲーム事業に参入し、「グランブルーファンタジー」のCygamesを筆頭に、ゲーム制作子会社が人気コンテンツを提供している。

2018年10月17日、CAAnimation(シーエーアニメーション)を設立し、アニメ制作事業に本格参入することを決定した。オリジナルアニメなどを制作していき、それを元にゲーム化していく方針。また、AbemaTVとの連動も検討しているという。

多くの芸能人も利用しているアメブロや、これに関連した仮想空間コミュニティサービスのアメーバビグもサイバーエージェントだったのですね!

 

サイバーエージェントの財務諸表

下記は、平成30年9月期の決算短信から一部を抜粋したものです。

 

総資産は昨年度よりも膨らんでいますが、利益については今期は減少しています。

 

 

サイバーエージェントの財務分析

安全性分析、効率性分析、収益性分析、成長性分析の4視点で見ていきます。

 

サイバーエージェントの安全性分析

安全性分析では、流動比率と固定比率を見ていきます。

 

サイバーエージェントの流動比率

流動比率=流動資産÷流動負債×100%

⇒171,871÷73,629×100%=233.43%

 

流動比率は一般的に200%を超えていると安心と言われています。

そのため、今回230%以上あるため、短期支払い能力は安全と言えます。

 

サイバーエージェントの固定比率

固定比率=固定資産÷純資産×100%

⇒54,428÷109,250×100%=49.82%

 

固定比率については、自己資本で賄われているほど安全性があると判断されます。そのため、目安は100%となっています。

こちらについても、50%を切っており固定資産は自己資本で完全に賄われているため、安全性は高いと判断できます。

 

サイバーエージェントの効率性分析

効率性分析では、売上債権回転日数と総資産回転率について見ていきます。

サイバーエージェントの売上債権回転日数

売上債権回転日数=売上債権÷売上高×365日

⇒49,994÷419,512×365日=43.50日

 

昨年の同回転日数は46.64日であるため、昨年よりも効率的に売上債権の回収が出来ているということになります。

 

サイバーエージェントの総資産回転率

総資産回転率=売上高÷総資産

⇒419,512÷226,351=1.85回転

 

一般的には、一回転以上あれば効率的に会社資産を使って売上高をあげられているという目安となります。

そのため、1.85回転もあるサイバーエイジェントの効率性は、良いと判断できます。

 

サイバーエージェントの収益性分析

収益性については、各売上高利益率を前期と比較します。また、自己資本利益率(ROE)についても見ていきます。

 

サイバーエージェントの売上高利益率

当期利益率 前期利益率
売上総利益率 30.99% 33.11%
営業利益率 7.19% 8.27%
経常利益率 6.81% 7.74%
税引き前当期純利益率 5.73% 6.65%
税引き後当期純利益率 2.41% 3.31%

 

金額ベースで見ると、売上総利益高は今期の方が上回っていますが、これ以外は金額ベースや利益率でみても、前期の方が上回っていると言えそうです。

 

要因を探して決算書を見てみると、販売管理および一般管理費で、前期の割合を上回る利用があったためではないかと予測できます。

例えば、固定資産の取得による減価償却金額の増加や人件費の増加などが理由として挙げることができると考えられます。

 

サイバーエイジェントの自己資本利益率(ROE)

ROE(自己資本利益率)=売上高当期純利益率(税引き後当期純利益÷売上高)×総資産回転率(売上高÷総資産)×財務レバレッジ(総資産÷純資産)

⇒売上高利益率(10,116÷419,512)×総資産回転率(419,512÷226,351)×財務レバレッジ(226,351÷109,250)

⇒売上高利益率(2.41%)×総資産回転率(1.85回転)×財務レバレッジ(207.19%)

=9.26%

 

日本のROEの目安は8%なのでこれを上回っているサイバーエイジェントの収益性は良いと判断できそうです。

主に、総資産回転率が高いことが要因であると考えられます。

 

今期は、転換社債型新株予約権付社債を発行したことによる現金及び預金の増加が総資産を大きくしている主な要因です。

 

サイバーエージェントの成長性分析

成長性分析では、売上高伸び率や純資産伸び率について見ていきます。

 

サイバーエージェントの売上高伸び率

売上高伸び率=(当期売上高-前期売上高)÷前期売上高×100%

⇒(419,512-371,362)÷371,362×100%=12.97%

 

伸び率を見てみると、13%近くも伸びていることから、利益率では前期より下回っているものの金額増加ベースで見ると、伸びているといえそうです。

 

サイバーエージェントの純資産伸び率

純資産伸び率=(当期純資産-前期純資産)÷前期純資産×100%

⇒(109,250-98,785)÷98,785×100%=10.59%

 

純資産も伸びていますが、こちらについての主な増加要因は非支配株主持分の増加が考えられます。

また、負債の伸び率についても、先ほどの転換社債新株予約権付社債の発行によって前期の倍近くまで伸びています。

 

サイバーエージェントについてまとめ

 

AbemaTVの大赤字が叩かれて様々な声が聞こえているようですが、今後Abemaが含まれるメディア事業を柱としていくために、転換社債による資金調達で総資産を増やしたりと会社の将来のための準備段階と位置づけることができます。

また、経営自体もすべてが赤字な訳ではなく、ゲーム事業やインターネット広告事業ではしっかりと売上も利益も出せていて、十分にメディア事業の赤字分をカバーすることができています。

 

今後のサイバーエージェントの成長に期待したいところです!

 

 

 

 

 

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