財務分析

2019年4月は日本製鉄に社名変更!新日鉄住金の財務分析

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日本の鉄鋼業といえば、新日鉄住金が最初に出てくる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。

最近では、来年2019年4月1日に「日本製鉄」へ社名変更することが発表されましたね!

 

日本では最大手となっており、世界水準でも上位に含まれています。

業界では、リーマンショック後から急落をみせていましたが、

2020年の東京五輪などの需要から今再び上昇し始めています。

今回は、新日鉄住金の財務諸表を見ていきたいと思います。

 

新日鉄住金の企業情報

新日鐵住金株式会社(しんにってつすみきん、英文社名:NIPPON STEEL & SUMITOMO METAL CORPORATION)は東京都千代田区に本社を置く、日本最大手の鉄鋼メーカー(高炉メーカー)であり、エンジニアリング事業や化学事業など5つの事業を有する新日鐵住金グループの中枢を担う事業持株会社である。略称はNSSMC。TOPIX Large70の構成銘柄の一つである。

粗鋼生産量において日本国内最大手、世界ではアルセロール・ミッタル(ルクセンブルク)、河北鋼鉄(中国)に次ぐ第3位の規模を持つ。

官営八幡製鐵所の流れを汲む新日本製鐵と、住友グループの鉄鋼メーカーである住友金属工業が合併し、2012年に成立した。

2013年には、7年ぶりに鉄鋼メーカーとして時価総額世界一になった。

新日鉄住金の財務諸表

下記は、平成30年3月期の新日鉄住金の決算短信からB/S・P/Lを抜粋したものです。

 

新日鉄住金の財務分析をしてみよう

今回も、安全性・効率性・収益性・成長性について見ていきます。

新日鉄住金の安全性分析

安全性分析では、流動比率・固定長期適合率・自己資本比率を見ていきます。

新日鉄住金の流動比率

流動資産÷流動負債×100%=流動比率

⇒2,476,863÷2,086,291×100%=118.72%

流動比率は100%を超えていれば安全と見られます。

昨年比でも安定して100%を超えているため、一時的なものでもないと判断されるので安定していると考えて良いでしょう。

新日鉄住金の固定長期適合率

固定資産÷(固定負債+純資産)×100%=固定長期適合率

⇒5,115,549÷(1,990,620+3,515,501)×100%=92.91%

固定比率では、145.51%となっており目安の100%は超えてしまっています。

そのため、長期にわたって使用できる長期の固定負債も範囲に含め改めて算出すると、上記のように100%を切ります。

新日鉄住金の自己資本比率

純資産÷総資産×100%=自己資本比率

⇒3,515,501÷7,592,413×100%=46.30%

新日鉄住金の効率性分析

効率性分析では、企業が効率的な経営を行っているかを見てみます。

新日鉄住金の有形固定資産回転率

売上高÷有形固定資産=有形固定資産回転率

⇒5,668,663÷2,874,959=1.97回転

有形固定資産回転率が高いということは、少ない固定資産で多くの売り上げを上げていると判断されるため、高いほど良いとされます。

固定資産を多く使用するとされている製造業の回転率の目安は、2.5回転以上であれば適正と言われています。

目安には少々足りていませんが、明らかに固定資産過剰であると判断される1回転未満にはなっていないためひとまずは大丈夫と判断します。

新日鉄住金の収益性分析

収益性分析では、各利益の前期対比と自己資本を郵送活用して利益を生み出しているかを見ていきます。

新日鉄住金の売上高利益率

下記は、各利益率の前期対比です。

利益率 前期利益率
売上総利益率 12.3% 12.2%
営業利益率 3.2% 2.5%
経常利益率 5.2% 3.8%
税引き前当期純利益率 5.1% 3.9%
税引き後当期純利益率 3.9% 3.2%

 

製造業の場合は、原価率が高額となるため、約10%の粗利(売上総利益)となります。

粗利自体は前期とほぼ変わりないため、主な営業活動の成果については前期と同様と考えられます。

しかし、それ以降の利益率で今季の方が上回っていますね。

これは、科目で言うと、「持分法による投資利益」が増加したことが要因となっているように見えます。

「持分法による投資利益」は、非連結子会社や関連会社の親会社持分に相当する利益であると言われており、今期の場合では、関連会社等の経営成果がこのように表れていると判断できます。

新日鉄住金の自己資本利益率(ROE)

(当期純利益÷総資産)×(総資産÷純資産)×100%=純資産利益率

⇒(221,061÷7,592,413)×(7,592,413÷3,515,501)=6.3%

一般平均的には8%と国内では言われているため、足りていませんが、

鉄鋼業の平均は6%ほどと言われているため、業界平均には達していると判断できます。

新日鉄住金の成長性分析

最後に、成長性分析として、売上高と総資産成長率を見ていきます。

新日鉄住金の純利益成長率

(当期純利益-前期純利益)÷前期純利益×100%=純利益成長率

⇒(221,061-145,995)÷145,995×100%=51.4%

利益率では少ししか変化がないように見えていましたが、成長性で見てみると前期の約2倍です。

1年で2倍というのは中々良い業績と言えるのではないでしょうか。

新日鉄住金の総資産成長率

(前期総資産-当期総資産)÷前期総資産×100%=総資産成長率

⇒(7,261,923-7,592,413)÷7,261,923×100%=4.55%

純利益と一緒とまではいきませんが、こちらも前期よりも総資産が増加しています。

自己資本比率をみても、前期よりも若干ですが増加しているため、負債の増加によって膨れているものではないことがわかります。

新日鉄住金についてのまとめ

鉄鋼業は、今流行りのIT業界と比べると利益率などで大きく差が出ているように感じます。

 

しかし、昔からコツコツ積み上げていく業界の特徴がうまく財務諸表上でも表れているようにも思えます。

2020年の東京オリンピックなどでの需要も直近ではあります。

 

これからも人類が進歩していくために、欠かすことができない鉄鋼業界の発展を今後も数字や日常で追って行きたいところです。

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