財務分析

任天堂の財務分析をしよう!Switchで急上昇中企業の数字は…?

[vkExUnit_ad area=before]

 

2017年、久々の大ヒット商品となったNintendo Switch

一時品切れ状態が続いており、入手するのに困難した方も多いのではないでしょうか。

今回は、Nintendo Switchを販売している任天堂の財務諸表を覗いていきたいと思います。

あわせて読みたい
スマブラ&ポケモン強し!今期も好調な任天堂の財務分析を見てみよう こんにちは! 2018年3月期に引き続き、好業績な任天堂! 主にハード面では任天堂switch、ソフト面では大乱闘!...

任天堂の企業情報

任天堂は1889年(明治22年)に創業した老舗企業で、娯楽に関する様々な事業を展開している。創業以来多くの種類の玩具を製作しており、特に花札やトランプは創業初期から現在に至るまで製造・販売を続けている。

1970年代後期からは家庭用や業務用のコンピュータゲーム機の開発を開始。1983年(昭和58年)発売の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」用ソフトとして1985年(昭和60年)に発売した『スーパーマリオブラザーズ』は世界的にヒットし、任天堂はゲーム機やゲームソフトを開発する会社として広く認知されるようになった。

また、先述の『スーパーマリオブラザーズ』の主人公「マリオ」など、任天堂のゲームソフトに登場するキャラクターは世界で知られているものが多く、近年は、こうしたキャラクターのゲーム外での活用を進めている。

任天堂は今から約130年も前に創業されています。

現在はテレビゲームが主流の企業だと言われていますが、当時は、テレビゲームなどなく花札やトランプが主流だったようですね。

時代の流れに沿って、多くの玩具を排出している任天堂。

これからも新しい商品作りが期待できます。

任天堂の財務諸表

下記は、任天堂の平成30年3月期の決算短信からB/S・P/Lを抜き出したものです。

P/Lをご覧下さい。売上高だけ見ると、ものすごく伸びています。

前年度比2倍以上など、任天堂のような大きな企業ではなかなかないのではないでしょうか?

任天堂の財務分析

今回も、安全性・効率性・収益性・成長性の4視点から、任天堂の数字について見ていきましょう。

任天堂の安全性分析

安全性分析では、任天堂の短期支払い能力と固定資産の資本カバー力について見ていきます。

あわせて読みたい
安全性分析の指標とその意図は?支払い能力や倒産可能性を見極めよう 今回は、財務分析のうちの一つ、安全性分析についてご紹介します。 財務分析とは 財務分析は、財務諸表を使用していくつか...

任天堂の流動比率

流動資産÷流動負債×100%=流動比率

⇒1,276,764÷278,076×100%=459.14%

流動比率の目安である100%は優に超えています。

これだけ高いと、滞留在庫があるのではと懸念もありますが、

流動比率からたな卸資産を除いて算出した当座比率を見ても400%を超えているため、問題ありません。

 

任天堂の固定比率

固定資産÷純資産×100%=固定比率

⇒356,984÷1,323,574×100%=26.97%

固定資産の金額に対して、純資産の項目(特に)利益剰余金(企業が生み出した余剰利益)が4倍ほど上回っています

任天堂の場合、独自の店舗を持って販売をするよりもおもちゃ屋や電気屋などに商品を下ろすことがだいたいであると想定できます。

そのため、内部機能を本社オフィスや商品開発工場、製作工場のみが有形固定資産としてあれば十分であるためこのような数字になっているのでしょうか。

任天堂の自己資本比率

純資産÷総資産×100%=自己資本比率

⇒1,323,574÷1,633,748×100%=81,03%

総資産のうち、8割以上が自己資本から賄えていることは、ほぼ無借金経営が行えていると判断してもよいのではないでしょうか。

任天堂の効率性分析

続いて、効率的な経営がされているのか・投下した資本が有効活用されているかについて見ていきます。

あわせて読みたい
効率性分析の指標をご紹介!数字から見る企業の効率性を確かめよう 今回は、効率性についてご紹介していきます。 効率性分析 企業の安全性について確認した次は、効率的に経営を行えているかを判断し...

任天堂の総資産回転率

売上高÷総資産=総資産回転率

⇒1,055,682÷1,633,748=0.65回転

任天堂はその他製造業のため、1回転前後が目安と言われております。

目安の1回転と比較をすると、低く感じます。

前期の総資産回転率については0.33回転と今期よりも低いです。

これは、キャッシュや有価証券を多く保有していることなどが要因の内の一つのように見えます。

 

任天堂は過去、任天堂DSやWiiのヒットから2009年に過去最高益を出していますが、その後2012年頃から昨年まで低迷期と言われていました。

このような低迷があっても、過去から現在までの資産の蓄積があり投資有価証券等の売却で資金を得る等の対策が出来ていたからこそ、このような結果となってのではと推測します。(あくまでも個人の推測です。)

当社は、会社の成長に必要な研究開発や設備投資等を内部留保資金でまかなうことを原則とし、将来の経営環境
の変化への対応や、厳しい競争に勝ち抜くため、財務面での健全性を維持しつつ、株主の皆様への直接的な利益還
元については、各期の利益水準を勘案した配当により実施することを基本方針としています。

任天堂平成30年3月期決算短信より引用

 

任天堂の売上債権回転日数

受取手形及び売掛金÷(売上高÷365日)=売上債権回転日数

⇒69,829÷(1,055,682÷365日)=24.14日

製造業界では、一般的に企業への売上が多くなるため、掛け販売が多くなり回転率は60~80日と高くなるケースが多いです。

しかし、任天堂の場合は約24日と回転日数はとても短く良い指標となっています。

前期では、業界平均通りの79日ほどでしたが、今回の売上の大幅な増加のためこのような結果となりました。

任天堂の収益性分析

収益性分析では、利益率とROEを見ていきます。

あわせて読みたい
収益性分析で会社の将来を予測しよう!投資判断でも重要な指標をご紹介 企業の収益性は、利害関係者にとって重要視される項目のうちの一つです。 利益が出ているかどうかを知るためには、損益計算書の数...

任天堂の売上高利益率

売上高だけをみると、急増しているように見えますが、利益率でみるとどのようになっているのでしょうか?

利益率 前期利益率
売上高総利益率 38.2% 40.7%
営業利益率 16.8% 6.0%
経常利益率 18.9% 10.3%
税引き前当期純利益率 19.0% 23.5%
税引き後当期純利益率 13.4% 21.0%

 

前期比較をご覧下さい。金額的には今期の方が売上が伸びているのに対し、売上高総利益率は前期の方が上回っています。

これは、今回は販売した商品の原価が高かったとも考えられます。新商品は製造コストがよりかかることがあるため、これが要因ではないでしょうか?

 

また、営業利益・経常利益では今期の方が上回ります。この利率からも、商品販売するための経費に大きく変わりはないけれど、多く商品が出たためこのような事象が起きたと推測できます。

最後に、税引き前利益率以降に利益率が再度前期の方が高くなっています。

これは、通常の営業活動とは関係のないその期だけの特別な要因によって発生した利益(=特別利益)のためです。

前期の特別利益をみると、「投資有価証券売却益」に645億円以上が経常されており、これが利益率逆転の要因です。

任天堂の自己資本利益率(ROE)

ROE(自己資本利益率)=売上高当期純利益率(税引き後当期純利益÷売上高)×総資産回転数(売上高÷総資産)×財務レバレッジ(総資産÷自己資本)

⇒140,945÷1,055,682(売上高利益率)×1,055,682÷1,633,748(総資産回転数)×1,633,748×1,319,034(財務レバレッジ)

⇒13.35%(売上高利益率)×0.65回転(総資産回転数)×123.86%(財務レバレッジ)

=10.69%

 

日本国内では、8%上であることが望ましいとされているため、10%もあれば十分に収益性があると言えます。

主に、利益率が高いことから総資産回転数や財務レバレッジが低めであっても10%を越える結果となりました。

 

任天堂の成長性分析

最後に、成長性分析では、売上高増加率と総資産増加率を見ていきます。

あわせて読みたい
成長性分析で会社の着実な成長を見届けよう!3視点別指標をご紹介 企業が成長することは、投資家にとっても経営者にとっても欠かすことのできないポイントですよね? 逆に言えば企業が成長...

任天堂の売上高増加率

(当期売上高-前期売上高)÷前期売上高×100%

⇒(1,055,682-489,095)÷489,095×100%=115.84%

ここまで伸びていると、P/Lをざっと見ただけでも今期は十分伸びていると判断できますね。

 

任天堂の総資産増加率

(当期総資産-前期総資産)÷前期総資産×100%

⇒(1,633,748-1,468,978)÷1,468,978×100%=11.22%

総資産についても、前期よりも伸びていることがわかります。

任天堂についてまとめ

 

任天堂は、Nintendo Switchのみならず2018年4月にNintendo Laboや6月にマリオテニス、年内には人気シリーズの大乱闘スマッシュブラザーズも発売予定とされています。

今期の伸びに限らず、来期以降もこのまま順調に伸びていってほしいですね。

あわせて読みたい
スマブラ&ポケモン強し!今期も好調な任天堂の財務分析を見てみよう こんにちは! 2018年3月期に引き続き、好業績な任天堂! 主にハード面では任天堂switch、ソフト面では大乱闘!...
[vkExUnit_ad area=after]