財務諸表

損益計算書の発祥は?貸借対照表で足りなくなった情報を補う役目!?

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貸借対照表については、「貸借対照表の発祥はどこ?いつ頃から作られるようになったの?」でもご紹介しましたが中世のイタリア商人から発症したといわれています。

 

その次の段階として、貸借対照表では足りなくなったことを補うためにこれからご紹介する損益計算書が誕生します。

 

貸借対照表だけでは、何がいけなかったのでしょうか?

順を追ってご紹介していきます!

 

損益計算書とは

損益計算書(そんえきけいさんしょ、英: income statement (US), profit and loss statement (UK)等)は、財務諸表の1つである。企業のある一定期間における収益(revenue)と費用(expense)の状態を表すために、複式簿記で記録されたデータを集計することによって、貸借対照表などと同時に作成される。企業内において経営判断のための情報として用いるほか、株主や債権者などに経営成績に関する情報を提供する。

 

損益計算書の発祥

貸借対照表があれば、中世のイタリア商人として商売を行うための「記帳」はできます。

 

ひと家族で1取引を行い生活資金を手に入れ、また取引を行い生活資金を手に入れる・・・

 

家族単位での商売ならばこの繰り返しで事足りました。

 

しかし、家族以外の気のしれた仲間同士で商売をはじめようとする人達も出始めます。

 

仲間同士で商売を始めていくと、貸借対照表のみでは解決することができないある問題が発生して来てしまいました。

 

 

貸借対照表では足りなくなった情報を載せる

仲間内で商売を行うとなると、一度の取引だけではなく継続して同じ仲間同士で商売を行い始める人が増えました。

 

仲間同士で商売を始めるにあたり、生まれたのが「利益の分配」です。

 

ひと家族単位での商売では、一回の航海で得た利益は分配することなくそのまま家族の生活資金として使用されます。

しかし、同じ仲間同士では都合によっては次の商売に行けない人や、裏切りによってみんなの利益を持ち逃げする人などが出てきましまいました。

 

そこで、商売を始める前に仲間同士で配分の取り決めを行いこれを記録として残すことで、誰もが平等に利益の分配を受けることができるようになります。

そして、複数取引ごとまたは期間ごとに区切って一度すべての利益を出して精算する必要が出ます。

 

これの一定の期間に区切って利益を出すことが、損益計算書の発祥と言われています。

 

貸借対照表は、期間にかかわらず資金や商品などの資産が蓄積されていくために利益の配分をするにはおそらくこと足りなかったのでしょう。

 

現金主義から発生主義への進化

またもう少し先の時代ですが、イギリスの鉄道会社では鉄道をつくり走らせるために、何年も工事をしていました。

 

それまでの会計は現金主義で取引を記録していたため、完成して実際に引き渡すためにはひたすら費用だけがかかり、会社としては赤字が続いてしまう自体に陥ってしまいます。

 

会社としてやることはしっかりしているのに、現金主義であるために赤字になってしまってはとても残念な結末となってしまいます。

 

イギリスの鉄道会社は発生主義の発祥

そこでイギリスの鉄道会社は、着工から完成までの間で決算を迎えたらその日までに進捗した分を収益として計上する方法を考え取り入れました。

これが、発生主義の発症と言われています。

そして、損益計算書上で計上される収益は「収益=現金受け取り分」ではなくなりました。

損益計算書の発祥についてまとめ

上記でご紹介した損益計算書の発症から、世界中に広まって各国独自の慣習などを取り入れられたり統一されたりして、今日の損益計算書が作られるようになりました。

 

貸借対照表では補えない役目を新たに果たしたのが損益計算書ということです。

 

貸借対照表はストックとしての役割、損益計算書はフローとしての役割。

どちらも今日となっては欠かすことのできない重要な諸表です。

 

更にのちとなって出てくるキャッシュフロー計算書も含めた財務三票は、会社の情報を知り、読み取るためにも発症や仕組みについて知っておくのに損はないはずです。

 

自分の気になっている会社の財務三票から見てみるもの、面白いかもしれませんよ。

 

 

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