財務分析

いきなりステーキで一躍急成長!ペッパーフードサービスの財務分析

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ここ数年、低糖質ダイエットが流行っています。

そのため、外食産業でも低糖質メニューが数多く増えていっています。

 

ペッパーフードサービスは、いきなりステーキで一躍上場の鞍替えを果たす程大きく成長しました。

最近では、一部商品の値上げによる顧客離れが懸念されていますが、果たして値上げは必須事項だったのでしょうか。

今回は、そんなペッパーフードサービスの財務分析をして値上げなどについての見解も合わせて行いたいと思います。

 

ペッパーフードサービスの企業情報

東京・赤坂の山王ホテルから独立した一瀬邦夫が、1970年に向島に開店した「キッチンくに」として創業。1985年には法人化して、有限会社くにとなり、「ステーキくに」の店舗展開などを行う。1995年には会社を株式会社に組織変更して、現在の株式会社ペッパーフードサービスとなっている。

現在、主力店舗の「ペッパーランチ」のほか、「いきなりステーキ」、「炭焼ステーキ・くに」、「こだわりとんかつ・かつき亭」なども運営している。 また、「ペッパーランチ」と「いきなり!ステーキ」は海外展開も行っており、韓国、台湾、シンガポール、中国、インドネシア、オーストラリア、タイ、フィリピン、マレーシアなどにも進出している。

 

以下、いきなりステーキです。

主に低価格のステーキを提供している。

予約不要の立ち食いスタイルを特徴としており(2015年以降は一部店舗に事前予約可能な椅子席も導入しているほか、居抜き出店の店舗を中心に全席椅子席の店舗も展開している)、平日ランチタイムを除いて、客が好みの肉の量を指定して店員がその場で切り分け、これを焼き上げて提供する「オーダーカット」方式を採用している。1g単位で価格が設定されており、ヒレステーキは200g以上、他のステーキは300g以上で注文する。成型肉は使用していないという。平日ランチタイムには別業態のペッパーランチで提供している熟成カットステーキ「ワイルドステーキ」を中心に定量サイズのメニューのみが提供される。

いきなり!ステーキの原価率は、通常の倍程度にあたる70%以上といわれており、サラダや飲み物などを含めた全体でも60%程度とされている。立ち食い形式を取ることで回転率は極めて高く、在店時間はランチタイム20分、ディナータイム30分程度とされている。ナイフやフォークを使用するため、一人あたりのスペースが立ち食いそばや立ち飲みに比べて多く必要となるが、その点は回転率の高さでカバーしている。

人件費抑制のため、50代以上のコック経験者を短時間勤務の形で多く雇用しているのも特徴。ステーキ専門店のため、他の業態に比べ「オペレーションがシンプルで、覚えることが少なく作業がしやすい」点も高齢者に有利に働いているという。

 

原価率が70%って飲食チェーン業界ではなかなか考えにくいですよね!?

立食いスタイルでの回転率upさせているとしても、本当に利益が出せているのか心配になりそうな印象です。

 

それでは、財務諸表を見て確かめていきます。

 

ペッパーフードサービスの財務諸表

下記は、平成29年12月期の決算短信から一部を抜粋したものです。

 

総資産や売上、利益額とどれも大きく前期よりも伸びています。

 

ペッパーフードサービスの財務分析

 

それでは、安全性分析、効率性分析、収益性分析、成長性分析の4視点で財務分析をしていきます。

 

ペッパーフードサービスの安全性分析

安全性分析では、流動比率と自己資本比率を見ていきます。

 

ペッパーフードサービスの流動比率

流動比率=流動資産÷流動負債×100%

⇒7,922,354,÷8,895,637,×100%=89.06%

 

短期支払い能力については目安の100%低く、注意したくなる数値です。

しかし、飲食業界では現金での売上が多く、商品の仕入代などは月末締め翌月末払いなどがおおいため、短期的な支払いであってもそれぞれサイクルが異なることがほとんどです。

そのため、90%ほどであればそこまで懸念する必要はないと考えられます。

 

ペッパーフードサービスの自己資本比率

自己資本比率=自己資本÷総資産×100%

⇒4,286,827÷15,798,636×100%=27.13%

 

自己資本比率についても、30%代を目指して伸ばしていってほしいところです。

 

しかし、店舗拡大等をしていくためか資金調達をして借入を行っています。

そのために一時的に自己資本の割合が低くなっているとも考えられます。

 

また、前期は30%を超えているため引き続き経過を見ていきたいところです。

 

ペッパーフードサービスの効率性分析

効率性分析では、売上債権回転日数と総資産回転数について見ていきます。

 

ペッパーフードサービスの売上債権回転日数

売上債権回転日数=売上債権÷売上高×365日

⇒1,507,075÷36,229,913×365日=15.18日

 

これについては飲食店であるため、効率的に回転しています。

 

ペッパーフードサービスの総資産回転数

総資産回転数=売上高÷総資産

⇒36,229,913÷15,798,636=2.29回転

 

回転率についても、限られた資産でとても効率的に売上を上げられています。

これは、いきなりステーキで採られている「立ち食いスタイル」による顧客回転率が非常に良いことから2回転以上になっていることが考えられます。

 

ペッパーフードサービスの収益性分析

収益性分析では、各売上高利益率と自己資本利益率(ROE)について見ていきます。

 

ペッパーフードサービスの売上高利益率

当期利益率 前期利益率
売上総利益率 44.25% 44.70%
営業利益率 6.34% 4.29%
経常利益率 6.41% 4.36%
税引き前当期純利益率 6.32% 4.33%
税引き後当期純利益率 3.68% 2.57%

 

利益率についても、今期の最終利益は前期を上回っています。

売上や資産を増やしながらも利益率を落とさずに経営をしているのは流石だと言えます。

 

ペッパーフードサービスの自己資本利益率(ROE)

ROE(自己資本利益率)=売上高当期純利益率(税引き後当期純利益÷売上高)×総資産回転数(売上高÷総資産)×財務レバレッジ(総資産÷純資産)

⇒1,332,507÷36,229,913(売上高利益率)×36,229,913÷15,798,636(総資産回転数)×15,798,636÷4,286,827(財務レバレッジ)

 

⇒3.68%(売上高利益率)×2.29回転(総資産回転数)×368.54%(財務レバレッジ)

=31.08%

 

ROEについても、総資産回転率の高さと財務レバレッジの高さから、ともて高い数値となっています。

顧客回転率の高さと、店舗拡大による材料の仕入れ増による相乗効果で収益性はとても良いと判断できそうです。

また、キャッシュ面についても大きく問題となることはないと思われます。

 

ペッパーフードサービスの成長性分析

成長性分析では、売上高伸び率と総資産伸び率についてみてきます。

 

ペッパーフードサービスの売上高伸び率

売上高伸び率=(当期売上高-前期売上高)÷前期売上高×100%

⇒(36,229,913-22,333,065)÷22,333,065×100%=62.23%

 

1.5倍以上の伸びです。店舗の拡大やロイヤリティ収入の増加があったからと考えられます。

 

ペッパーフードサービスの総資産伸び率

総資産伸び率=(当期末総資産-前期末総資産)÷前期末総資産×100%

⇒(15,798,636-9,198,588)÷9,198,588×100%=71.75%

 

総資本については、7割も増加しています。

会社財産としてはかなり増加していると判断できます。

しかし、この財産を構成する負債と資本の割合が7:3となっていることも忘れないようにしましょう。

 

ペッパーフードサービスについてまとめ

 

いきなりステーキの登場から今日までの人気ぶりは、数字の面から見てもとても伸びています。

多少値上げがされていても、需要が減ることは通常では考えられにくいのではないでしょうか。

 

厳しい外食産業の中でも、今後も拡大し続けて世界規模の店舗になっていって欲しいと思っています。

今後の成長についても、期待していきたいところです。

 

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