こんにちは!
ヤーマンといえば、女性向けの自宅用美顔器や脱毛器で有名なメーカーです。
多くの女性の美を追求するために企業努力もすごく行われていると聞いたことがあります。
今回は、女性の美の見方でもあるヤーマンの財務分析をしていきます!
◇目次◇
ヤーマンの企業情報
ヤーマン株式会社は、東京都江東区に本社を置く美容・健康機器メーカー。1978年設立。
美容機器と化粧品の研究開発・製造・輸出入販売を行い、美容健康機器の業界を牽引するメーカーである。
設立当初は半導体検査装置の輸入をし、国内の大手半導体製造会社向けに販売。その後、レーザー工学による測定システムの開発に成功し、この技術を利用して健康機器産業に事業を拡大。
現在は美容健康機器や化粧品の研究開発・製造・販売を主に行う。
国内外で取得した特許技術など先端技術を用いた独創的で画期的な商品開発により、日本をはじめアメリカ・ヨーローッパ・中国等を中心に、150件以上の特許を取得している。
ヤーマンといえば、美容器具のイメージが強かったのですが、化粧品も開発しているのですね。
2019年4月期ヤーマンの財務諸表
下記は、2019年4月期ヤーマン㈱の決算短信から抜粋したものです。





(2019年4月期ヤーマン㈱決算短信より参照)
利益もしっかり出ていますし、自己資本も多くあるようです!
キャッシュは今期減少しているようですが、自己株取得による支出が多いからといった感じですね。
2019年4月期ヤーマンの安全性分析
安全性分析では、流動比率・自己資本比率・固定比率をみていきます。

ヤーマンの流動比率
流動比率 | |
2019年4月期 | 337.8% |
2018年4月期 | 352.1% |
流動比率については、充分安全性があると判断できます。
ヤーマンの自己資本比率
自己資本比率 | |
2019年4月期 | 72.8% |
2018年4月期 | 71.9% |
自己資本についても7割以上を占めているため安全性の面では大丈夫ですね。
ヤーマンの固定比率
固定比率 | |
2019年4月期 | 18.5% |
2018年4月期 | 10.9% |
商品販売のほとんどを家電量販店や百貨店などに卸しており、店舗をたくさん持つ必要がありません(2019年7月現在、東京都大阪に計9店舗が直営店としてあります。)
そのため、建物等の固定資産が少なくても充分に経営をやっていけるのです。
2019年4月期ヤーマンの効率成分析
効率性分析では、棚卸資産回転日数と総資産回転数をみていきます。

ヤーマンの棚卸資産回転日数
棚卸資産回転日数 | |
2019年4月期 | 88.3日 |
2018年4月期 | 64.6日 |
約2-3ヶ月ほどを推移しています。食品のように早く回転させる必要がないため、回転の速さにこだわることはないかと思います。
しかし、美容機器や化粧品を取り扱う上で2-3ヶ月で回転していくのは効率的に回すことができているほうではないでしょうか。
同じく美顔器を販売している日立の2019年3月期の棚卸資産回転日数は71.1日です。化粧品を取り扱っているコーセーの2019年3月期は250.4日です。
ヤーマンの総資産回転数
総資産回転数 | |
2019年4月期 | 1.52回転 |
2018年4月期 | 1.39回転 |
総資産回転数も目安の1回転以上、さらに前期よりも回転数が多いためより効率的に資産を活用できています。
2019年4月期ヤーマンの収益性分析
収益性分析では、売上高利益率と自己資本利益率(ROE)についてみていきます。

ヤーマンの売上高利益率
売上総利益率 | 営業利益率 | 経常利益率 | 当期純利益率 | |
2019年4月期 | 65.3% | 20.9% | 21.0% | 13.0% |
2018年4月期 | 65.4% | 23.4% | 23.2% | 14.8% |
利益率については、化粧品の原価率はとても低いと言われていることもあり、10%以上も当期純利益を出せています!
前期も高い利益率を上げられていることから、収益性についてもとてもよいと言えます。

(ヤーマン㈱HPより参照)
また、上記は売上の構成比ですが、直販部門や海外部門も好調なことが伺えます。
ヤーマンの自己資本利益率(ROE)
ROE | 売上高利益率 | 総資産回転数 | 財務レバレッジ | |
2019年4月期 | 27.1% | 13.0% | 1.52回転 | 137.4% |
2018年4月期 | 28.6% | 14.8% | 1.39回転 | 139.1% |
ROEも国内目安の8%を大幅に超えています。
高い利益率と総資産回転数からこのような結果となりました。
2019年4月期ヤーマンの成長性分析
成長性分析では、売上高伸び率と総資産伸び率をみていきます。

ヤーマンの売上高伸び率
売上高伸び率 | |
2019年4月期 | 18.3% |
2018年4月期 | 15.3% |
前期・今期ともに15%以上も伸びています。2期連続でこんなにも伸ばせているのは、とても素晴らしい成長といえます!
ヤーマンの総資産伸び率
総資産伸び率 | |
2019年4月期 | 8.7% |
2018年4月期 | 18.5% |
総資産についても、前期に引き続き伸びています!
今季の負債伸び率は5.2%純資産伸び率は10%と、負債のみが伸びている訳ではありません。企業として前期よりもバランスよく成長していると言えます。
ヤーマンについてまとめ
ヤーマンについては、保有株数に応じて自社製品の株主優待が貰うことができるため株主を持つことにも魅力があります。
また、財務分析上でも好調と言えたため、今後のビジネスプラン等もさらに見た上で投資をしてみるのもよいのではないでしょうか。
来期の決算も楽しみです!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
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